【福岡市・セレクトショップ】日本人の美意識を表現したSABYの手仕事をワードローブに。ファッションは自己表現の時代へ

時代と共に在り方が変わるファッションは、現代では自己表現の手段の一つです。福岡市のセレクトショップ・OKOLOで取り扱うブランド・SABYは、日本人としての美意識を表す「わび・さび」に着想を得ています。

「衣食住」は、人間にとってどれも生活に欠かせません。中でも、衣服の役割は時代を経た現在において変化し続けています。

原始時代、衣服は単純に「身を守る」という役割しかなく、シンプルに一枚の布を身につけるだけで、ほかの意味はありませんでした。文明が発達するにつれて、人々の間に職業や階層という意識が芽生えます。「身を守る」だけだった衣服が、「身分を象徴する」役割も担うようになりました。王には「王の服」、平民は「平民の服」が存在し、自分の好きな服を着るという自由は存在しなかったのです。

近代化が進むと「自由と平等」という価値観が広がり、人と衣服との関係性にも大きな変化がありました。それまでの身分の制約から解放された人々は、自由に衣服を選べる喜びを知るようになったのです。

しかし、それまで自分の意思で衣服を選択しなかったため、人々は何を着たらいいのかを判断できません。そのため、その時代のリーダーや著名なデザイナーが好ましいスタイルを人々に提示し、衣服の基準作りを進めていきました。

このように時代によって「好ましいスタイル」が移り変わることで、「流行」となり、衣服に「流行のファッション」という枠組が成立したのです。

それぞれの好みに合わせて自分で服を選び、自由に着るということは、ファッションの正解を追いかけることにつながります。衣服の役割は、最新のトレンドをとらえることができているかどうか、視覚的に外部に示すことに変化したといえるでしょう。

社会における価値観の多様化が進んできた20世紀後半には、衣服のスタイルも多様化してきました。これまでメンズやレディースのカテゴリごとに正解とされてきたことに疑問を抱いた人々が、周囲の基準ではなく「自分たちがいいと思うもの」を自ら進んで選ぶ時代になったのです。

SNSの普及などメディアの多様化もそういった流れを加速させる一因であり、「選ぶ側」の消費者が情報を取捨選択できることで、幅広いスタイルが生まれました。このようにして、自分の好きなスタイルを選んで身につける個性派が誕生したのです。

一方で、古着の流通も増加傾向にあり、ヒト・モノ・カネが活発に移動することで地球規模の資本や情報のやり取りが行われるグローバリゼーションという現象が進んでいます。それと共に、比較的リーズナブルかつ高品質の製品を、多品種で少量生産するように変化しました。

福岡市のセレクトショップ・OKOLOで取り扱うブランド・SABYは、日本人としての美意識を表す「わび・さび」から着想を得たブランドです。閑寂（かんじゃく）さの中に、奥深いものや豊かなものがおのずと感じられる美しさを表現しています。

時代を重ねたことによる変化によって生まれた古いものを愛でる、また、朽ちたもの枯れたものに情緒を感じるといった感性を大切にしています。SABYの無常の美しさの中に、ぜひご自身らしさを見つけてみてはいかがでしょうか。

時代ごとに変化してきた衣服は、身を守るだけだったところから身分を象徴する役割を担うようになり、流行としてのファッションという言葉が成立しました。現代は誰もが自分がいいと思うものを選べる時代です。

また、本当に美しいのは、飾らずに日常に寄り添うデザインだという考え方が当たり前になってきました。これからのスタンダードは、日々の生活や仕事の価値観をそのまま表す衣服だといえるでしょう。

OKOLOは、福岡市中央区大手門にあるセレクトショップです。コンセプトは「不易流行」であり、ずっと変わらないこと・変わり続けること両方の価値観を大切にしています。

メンズ・レディースを問わないユニセックスに、時が経っても色あせない魅力を持つ、アーティスティックで遊び心のあるデザイナー服を豊富に取り揃えているOKOLOでは、SABYのほかに様々なブランドの衣服をご用意していますので、ぜひお買い求めください。オンラインストアでも、店頭同様に本来の魅力が伝わる接客ができたらと思っています。ご質問や着用画像依頼など、お気軽にお問い合わせください。